ひとことで言うと
欧州の大規模リアルワールドデータで、約30%が「優秀なコントロール以上」に到達した。
1研究のポイント
- 対象は月に片頭痛が平均15日あった重症患者5,000人超。全員がスタート時点で「コントロール不十分」の状態だった
- 6か月後、月の片頭痛が4日未満の『良好コントロール』は約23%、完全ゼロの『頭痛フリー』は約7%——合わせて約30%が高い目標を達成
- 一方で約46%は6か月後も月6日超えのままだったが、そのうち約27%はそれでも発作が半分以下に減っていた
2患者の私たちにとって
月に15日も痛みで過ごしていた人たちが対象なので、そもそものハードルはかなり高い試験です。それでも3人に1人近くが「月4日未満」かそれ以上の状態になれた、という点は大きな前進といえます。ただし残り7割は「十分ではない」状態も続いており、薬を変えるか追加するかの判断が大切です。自分の治療目標について、ぜひ主治医と一緒に確認してみてください。
3頭痛専門医のひとこと
前川 裕貴(脳神経内科専門医・頭痛専門医)
注目したいのは『頭痛フリー』7%という数字。重症例ばかりを集めた集団でこの数字は、正直思ったより高い。逆に言うと、早期から使えばもっと割合は上がる可能性があって、論文自体もそこを次の研究課題に挙げている。治療のタイミングって、やっぱり大事ですよね。
4読むときの注意
これは欧州の観察研究のため、因果関係を断定するものではありません。また対象は月15日以上という重症患者が中心であり、より軽症の方にそのまま当てはめることはできない点にご注意ください。
