注目の研究

スマホ・PC使用で片頭痛リスクが1.6倍?最新データをわかりやすく解説

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この記事の解説

前川 裕貴

前川 裕貴

脳神経内科専門医・頭痛専門医

頭痛日誌アプリ「ズツノート」開発者

ズツノートは、前川 裕貴が開発した無料の頭痛日誌アプリです。つけた記録がグラフになり、診察のときに主治医と共有できます。

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ひとことで言うと

画面を長時間見る人は、片頭痛になりやすい可能性がある。

1研究のポイント

  • 約1万1千人のデータを統合した結果、スクリーン使用時間が多い人の片頭痛リスクは少ない人の約1.6倍(オッズ比1.60)。「体感として2倍近く」と思えばイメージしやすい。
  • 大人はリスクが約1.9倍、子ども・10代では約1.5倍と、年代を問わず同じ方向の関係が確認された。
  • スクリーン使用と一緒に問題になりやすいのは「睡眠の乱れ」(22研究中18研究で関係あり)、「生活の質の低下」(22研究中20研究)。片頭痛だけの話ではない。

2患者の私たちにとって

スマホやPCの使いすぎが片頭痛に関係していることが、まとまった形で数字に表れてきました。ブルーライトが体内時計を狂わせ、脳が刺激に過敏になる流れが想定されています。ただし、今回の研究のほとんどは「ある時点のスナップショット」を集めたもの。使いすぎが頭痛を引き起こすのか、頭痛持ちの人がスマホに頼る時間が長くなるのかは、まだはっきりしません。「画面を減らしたら楽になるかも」と感じている方は、一度主治医に相談してみてください。

3頭痛専門医のひとこと

前川 裕貴

前川 裕貴脳神経内科専門医・頭痛専門医

「スクリーンが頭痛トリガー」とはずっと言われてきたけれど、これだけの規模でまとめた数字が出てきたのは正直新鮮。ただ証拠の質は「低」判定で、研究のほぼ全部がアンケート頼みの断面調査。臨床では「画面はどのくらい使ってる?」を問診に加えるだけで会話が変わるかもしれない。

4読むときの注意

今回の22研究はほぼすべてアンケートによる「ある時点での調査」のため、画面使用と片頭痛のどちらが先かはわかりません(因果関係は不明)。出版バイアスの可能性も指摘されており、研究者たちも「証拠の強さは低い」と評価しています。

5この記事の情報源

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監修: 頭痛専門医・前川 裕貴 / ズツ便りは情報提供を目的とし、診断・治療を行うものではありません。最終的な治療判断は主治医にご相談ください。