ひとことで言うと
中国人の片頭痛患者を対象とした大規模試験で、アジョビ(フレマネズマブ)の予防効果が確かめられた。
1研究のポイント
- 月の片頭痛日数が平均4.6日減少(偽薬は2.8日減)。その差は統計的にも確かなもので、治療開始から最初の4週間で早くも効果が出始めた
- 急性期の鎮痛薬を使う日数も月3日分減少(偽薬は1.1日減)。頭痛をその場で止める薬への依存を減らせる可能性がある
- 24週間の試験を通じて副作用の割合は偽薬グループと大差なく、重篤な副作用はほぼなし(1%未満)。欧米での試験結果とほぼ同じ安全性プロフィールだった
2患者の私たちにとって
アジョビはすでに日本でも予防治療薬として承認されています。今回の試験は「中国人でも同様に効く」ことを確かめた内容ですが、患者の体質や生活環境が日本人と比較的近い集団での結果という点で参考になります。月の頭痛日数を大きく減らせる可能性がある薬ですが、合う・合わないは個人差があります。気になる方はまず主治医に相談してみてください。
3頭痛専門医のひとこと
前川 裕貴(脳神経内科専門医・頭痛専門医)
欧米の試験と数字がほぼそろったのは素直にすごいと思います。月4.6日減というのは、重い片頭痛を抱える患者さんにとってはかなりインパクトがある数字です。鎮痛薬の使用日数も減っているので、薬物乱用頭痛の予防という観点でも注目したいデータですね。
4読むときの注意
今回の対象は中国人成人で、日本人を対象とした試験ではありません。また、予防薬の効果には個人差が大きく、全員に同様の効果が出るわけではないため、自己判断での治療変更は避けてください。
