ひとことで言うと
後頭部神経への「パルス高周波療法」は両側に行うほうが片側より効果が高かった。
1研究のポイント
- 6か月後の月間頭痛日数:両側群は中央値7日、片側群は10日と、両側のほうが月3日ほど少なかった
- 「頭痛が半分以下に減った人」の割合:両側群77%に対し片側群55%と、20ポイント以上の差がついた
- 痛み止めを使う日数や頭痛の生活への支障スコア(HIT-6)も、両側群のほうが改善幅が大きかった
2患者の私たちにとって
「パルス高周波療法(PRF)」とは、後頭部の神経に細い針を刺し、熱を発生させずに電気的な刺激を与えて痛みを和らげる処置のことです。今回の試験では187人の片頭痛患者さんを対象に、片側だけの処置と両側の処置を比べたところ、両側のほうが頭痛の日数・薬を使う回数・生活への影響すべてで優れていました。ただし日本での普及状況は施設によって異なります。気になる方はまず主治医に選択肢として聞いてみてください。
3頭痛専門医のひとこと
前川 裕貴(脳神経内科専門医・頭痛専門医)
GON-PRF自体は以前から「効く人には効く」印象だったけど、片側か両側かはずっとグレーゾーンでした。今回きちんとランダム化比較試験で両側優位が出たのは、現場の判断を後押ししてくれる結果だと思います。局所麻酔もステロイドも使わずに効果が出ているのも注目点。
4読むときの注意
本研究はトルコ単施設での試験のため、日本の患者さんにそのまま当てはまるかは不明です。また、処置を行える医療機関や保険適用の有無は施設ごとに異なるため、自己判断で希望することは避けましょう。
