ひとことで言うと
アプリで自宅トレーニングするだけで、片頭痛の回数が月に約1日減った。
1研究のポイント
- 12週間アプリを使ったグループは、月の片頭痛日数が平均0.9日減少。使わなかったグループはほぼ変化なし(0.0日)
- 頭痛が起きたときの生活への影響を測るスコア(QOL)も、アプリ使用グループで有意に改善(5.3ポイント差)
- 副作用は軽微なものが9件のみ。身体への負担が少ない介入であることが確認された
2患者の私たちにとって
バイオフィードバックとは、自分の体の緊張状態をリアルタイムで測りながら、リラックスする練習をする方法です。今回の研究では、クリニックに通わずアプリだけで自宅トレーニングしても、片頭痛の回数を減らす効果があることがわかりました。薬と組み合わせる非薬物療法の選択肢として、主治医と相談する価値がありそうです。
3頭痛専門医のひとこと
前川 裕貴(脳神経内科専門医・頭痛専門医)
月4〜5日の発作持ちが対象で、1日弱の減少というとインパクトが小さく聞こえますが、薬を追加せずにこの効果が出るのは正直すごいと思います。待機リスト対照なので「やる気効果」を完全に否定はできませんが、QOLが統計的に改善しているのは見逃せないポイントです。
4読むときの注意
今回の参加者は92%が女性・平均41歳と偏りがあるため、すべての片頭痛患者に同じ効果が出るとは限りません。また、アプリを使い続けるモチベーションを維持できるかどうかは、実際の日常生活では課題になりやすい点です。
