ひとことで言うと
過去に6種類以上の予防薬が効かなかった患者さんでも、約4割が改善した。
1研究のポイント
- 3ヶ月後、頭痛が起きる日数が月12日→7.5日に減少。半分以上改善した人は36%(3人に1人以上)
- 6ヶ月続けた人では、さらに効果が上がり、50%以上改善した割合が48%に増えた
- 過去にCGRP抗体注射(エムガルティ・アジョビ・アイモビーグなど)が効かなかった人は反応しにくい傾向があるが、それでも一定数は恩恵を受けた
2患者の私たちにとって
この研究はスペインの9つの頭痛専門施設で行われ、「他の薬が次々効かなかった」治療難治性の患者さんたちが対象でした。それでも約3〜4割の人に効果があり、飲み続けると反応率が上がる傾向も見られました。日本でもリメゲパント(ナルティーク)は急性期・予防の両方で承認済みです。自分に合うかどうか、主治医に一度相談してみてください。
3頭痛専門医のひとこと
前川 裕貴(脳神経内科専門医・頭痛専門医)
中央値で過去6回の予防薬失敗歴、という相当ヘビーな集団でのデータです。「もう効く薬がない」と諦めている患者さんに見せたい数字ですね。ただ、CGRP抗体をすでに試していると反応が落ちるのは正直なところ。早めに使った方が効きやすい、という臨床感覚と一致していて興味深い。
4読むときの注意
これは実臨床での観察研究のため、薬が効いた原因がリメゲパントだけとは断言できません。また、スペインの専門施設での結果であり、すべての患者さんに同じ効果が出るとは限りません。
