ひとことで言うと
片頭痛を持つ10代は、特定の音に強い不快感を覚える「ミソフォニア」が約85%に見られた。
1研究のポイント
- 片頭痛グループの85%にミソフォニアが確認され、片頭痛のない同世代(63%)より明らかに高かった
- クリック音や環境音(エアコンや雑踏など)が特に不快なトリガーとなりやすく、片頭痛グループで顕著だった
- 頭痛の痛みが強い子ほど音への不快感も強い傾向があり、自閉スペクトラム的な特性との関連も独立して確かめられた
2患者の私たちにとって
片頭痛は「頭が痛い」だけでなく、音・光・においへの感覚過敏を伴いやすい病気です。今回の研究は、「特定の音が我慢できない」という症状も、その感覚過敏の一部かもしれないと示す内容です。お子さんが食事中の咀嚼音や環境音に強い苦痛を訴えるなら、片頭痛との関連として主治医に伝えてみてください。
3頭痛専門医のひとこと
前川 裕貴(脳神経内科専門医・頭痛専門医)
ミソフォニアを抱える片頭痛患者さん、臨床でも確かに一定数います。感覚処理の異常という切り口で片頭痛を捉え直す視点は面白い。ただ今回は15〜18歳限定・80人の小規模研究なので、「大人でも同じか」はまだわかりません。
4読むときの注意
この研究は断面調査(ある一時点での比較)のため、ミソフォニアが片頭痛の原因か結果かはわかりません。また対象が15〜18歳の青年期に限られており、成人や小児への一般化には注意が必要です。
