ひとことで言うと
毎日続く子どもの頭痛、専門医受診が早いほど3〜4か月後の改善率が高かった。
1研究のポイント
- 専門医受診が1週間遅れるごとに、3〜4か月後に「頭痛が半分以下に減る」確率が約12%ずつ下がっていた
- 受診までの期間が5週以内のグループは、それを超えたグループと比べて早期改善の割合が大きく異なっていた(ただしこの「5週」はまだ予備的な目安であり、今後の検証が必要)
- 「起立性調節障害(体を起こしたときに脈が速くなりやすい状態)」を併せ持つ子は、3〜4か月時点での改善が難しい傾向があった
2患者の私たちにとって
「しばらく様子を見よう」と待つほど、改善までの道のりが長くなる可能性があります。特に毎日のように頭痛が続いているお子さんは、早めに小児神経科や頭痛専門外来に相談することを考える価値がありそうです。ただしこの研究は51人と小規模で、観察研究のため「早く受診したから治った」と断言はできません。受診のタイミングについてはかかりつけ医や専門医にご相談ください。
3頭痛専門医のひとこと
前川 裕貴(脳神経内科専門医・頭痛専門医)
「もう少し待って自然に治るかも」という気持ちはよくわかるんですが、慢性化してからでは治療の手応えがぐっと落ちる印象は臨床でも感じていました。5週という数字はあくまで参考ですが、「何か月も放置しない」という感覚は親御さんにも持っていただきたいですね。
4読むときの注意
この研究は51人を対象にした後ろ向き観察研究です。「早く受診したから改善した」という因果関係は確認できていません。「5週以内」という目安も今後の大規模研究での検証が必要な段階です。
