注目の研究

片頭痛と肥満、実は深いつながりがあった

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前川 裕貴

この記事の解説

前川 裕貴

脳神経内科専門医・頭痛専門医

頭痛日誌アプリズツノートの開発者。つけた記録がグラフになり、診察のときに主治医と共有できます。

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ひとことで言うと

片頭痛と肥満は互いに影響し合い、頭痛を悪化させる可能性がある

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1研究のポイント

  • 体重が増えるほど片頭痛の発作回数が増え、痛みが強くなり、日常生活への影響も大きくなる傾向がある
  • 脂肪組織から出る炎症物質や、血糖・インスリンの乱れが、片頭痛に関係する脳内の信号回路を刺激する可能性がある
  • 一方で片頭痛があると動けない・ストレスが増えるなどで体重が増えやすくなることも。この関係は一方通行ではなく双方向

2患者の私たちにとって

片頭痛と肥満の両方を抱えている方には、「体重を増やしやすい予防薬は避ける」という視点が特に大切です。CGRPを標的にした比較的新しい予防薬や、糖尿病・肥満の治療で注目されているGLP-1受容体作動薬も今後の選択肢として研究が進んでいます。体重管理と頭痛治療を組み合わせた戦略について、ぜひ主治医に相談してみてください。

3頭痛専門医のひとこと

前川 裕貴

前川 裕貴(脳神経内科専門医・頭痛専門医)

「頭痛外来に来る患者さんに肥満の方が多い」と感じていた方も多いと思いますが、これ、偶然じゃなかったわけです。脂肪から出るアディポカインがCGRP回路を刺激する経路、臨床的にも「体重落ちたら頭痛が減った」という患者さんを時々経験するので、これは理屈が通る話だなと。

4読むときの注意

今回はレビュー論文(複数の研究をまとめた解説)であり、特定の治療法の効果を直接確かめた試験ではありません。GLP-1受容体作動薬など一部の薬は日本でも使われていますが、片頭痛への効果については研究途上です。自己判断での薬の変更や中止は危険ですので、必ず主治医にご相談ください。

5この記事の情報源

論文の原文を見る(PubMed・英語)

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監修: 頭痛専門医・前川 裕貴 / ズツ便りは情報提供を目的とし、診断・治療を行うものではありません。最終的な治療判断は主治医にご相談ください。