ひとことで言うと
食事バランスが良い子どもは片頭痛の日数や痛みが少ない傾向があった。
1研究のポイント
- 食事の質を点数化し、高スコア・低スコアの2グループ(各90人)を比較。高スコアの子は28日間の頭痛日数が中央値6日で、低スコアの9日より約3日少なかった
- 高スコアグループは痛み止めを使う日数も少なく、頭痛による日常生活への支障スコア(PedMIDAS)も低かった(30点 vs 42点)。保護者の疲弊感や不安・落ち込みも低い傾向
- 保護者の30.6%が食事・生活習慣の情報をショート動画で調べていたが、動画の内容を医師に確認した人は34.4%にとどまった。動画の信頼性・実用性には改善の余地が大きい
2患者の私たちにとって
食事全体のバランスを整えることが、子どもの片頭痛の頻度や辛さを和らげる可能性を感じさせるデータです。ただしこれは観察研究のため、食事が頭痛を直接減らしたとは言いきれません。「うちの子に何を食べさせれば?」と思ったら、まず主治医や栄養士に相談してみてください。
3頭痛専門医のひとこと
前川 裕貴(脳神経内科専門医・頭痛専門医)
ショート動画で育児情報を集める保護者が増えているのは実感としてあります。「じゃあ具体的にどうすれば」という部分がデータで弱いですね。
4読むときの注意
中国の子ども180人を対象にした横断研究(ある時点での調査)のため、食事が片頭痛を改善する因果関係は確認されていません。また食事バランスの評価基準が中国版であるため、日本の食環境にそのまま当てはまらない点にご注意を。
