注目の研究

運動と片頭痛の関係、人によって全然違う?1828人調査

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前川 裕貴

この記事の解説

前川 裕貴

脳神経内科専門医・頭痛専門医

頭痛日誌アプリズツノートの開発者。つけた記録がグラフになり、診察のときに主治医と共有できます。

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ひとことで言うと

運動が頭痛を改善する人も悪化させる人もいて、一律に「運動しましょう」とは言えない。

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1研究のポイント

  • 1828人を調査すると、運動と頭痛に「関係なし」48%、「運動で悪化(誘発)」24%、「運動で楽になる」25%、「運動しないと悪化」2.5%と、反応はバラバラだった
  • 頭痛の頻度が高いほど、運動で頭痛が誘発されやすい傾向がある。月8〜14日頭痛がある人は低頻度の人の約1.7倍、月15日以上の慢性片頭痛の人は約2.5倍、運動で誘発されやすかった
  • 若い年齢・頭痛頻度が高い・アロディニア(普段は痛くないはずの刺激が痛い状態)あり・不安感が強い、といった特徴をもつ人ほど、運動が頭痛の引き金になりやすかった

2患者の私たちにとって

「片頭痛には運動がいい」とよく言われますが、全員に同じアドバイスが当てはまるわけではないことが、この大規模調査でハッキリしました。頭痛の頻度が高い人や、音・光・皮膚への刺激に敏感な人は特に注意が必要です。「どんな運動なら大丈夫か」「やめた方がいい運動は?」など、ご自身の状態を主治医に伝えながら相談してみてください。

3頭痛専門医のひとこと

前川 裕貴

前川 裕貴(脳神経内科専門医・頭痛専門医)

外来でも「運動したら頭痛になった」「運動中は楽」と両方の声を聞くので、体感としてうなずける結果です。慢性片頭痛の患者さんには「無理して高強度の運動をしなくていい」と伝えたくなりますね。アロディニアの有無で指導を変えるのは、今後の臨床でも使えそうな視点だと思います。

4読むときの注意

これはアンケートによる横断調査のため、運動と頭痛の変化に因果関係があるとは断言できません。また、韓国・大学病院の頭痛外来患者が対象であり、日本の一般的な片頭痛患者にそのまま当てはまらない可能性もあります。

5この記事の情報源

論文の原文を見る(PubMed・英語)

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監修: 頭痛専門医・前川 裕貴 / ズツ便りは情報提供を目的とし、診断・治療を行うものではありません。最終的な治療判断は主治医にご相談ください。