注目の研究

首からくる頭痛に「テーピング vs 筋膜リリース」どちらが効く?

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前川 裕貴

この記事の解説

前川 裕貴

脳神経内科専門医・頭痛専門医

頭痛日誌アプリズツノートの開発者。つけた記録がグラフになり、診察のときに主治医と共有できます。

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ひとことで言うと

首が原因の頭痛に、テーピングと筋膜リリースは運動だけより痛みと頻度を減らせた。

1研究のポイント

  • 4週間の介入後、テーピング・筋膜リリースともに痛みの強さ・頭痛の回数・生活への影響が改善。ホームエクササイズだけのグループはほとんど変化なし
  • テーピングと筋膜リリースの効果は「治療直後」はほぼ同等。ただし「日常生活のつらさ(障害度)」は、筋膜リリースのほうが1か月後まで改善が続いた
  • 対象は81人(各グループ27人)でトルコの病院での試験。観察期間は治療後1か月まで

2患者の私たちにとって

「首が原因の頭痛(頸原性頭痛)」は、薬だけでは限界を感じる方も多いと思います。この研究では、専門家による筋膜リリース(体のこわばりをほぐす手技)やキネシオテープが、ホームエクササイズと組み合わせると短期的に頭痛の痛みや回数を減らす可能性があるとわかりました。特に筋膜リリースは「1か月後の生活しやすさ」まで維持されている点が注目です。薬以外の選択肢を探している方は、主治医や理学療法士に相談してみてください。

3頭痛専門医のひとこと

前川 裕貴

前川 裕貴(脳神経内科専門医・頭痛専門医)

筋膜リリースが1か月後も効果を保っていたのは臨床的に意味があって、継続支援のしやすさという観点でも記憶しておきたい結果です。

4読むときの注意

今回は4週間の治療+1か月の経過観察という短期の試験で、長期的に効果が続くかどうかはわかっていません。また対象は「頸原性頭痛」に限定されており、片頭痛や緊張型頭痛の方に同じ結果が当てはまるとは言えません。

5この記事の情報源

論文の原文を見る(PubMed・英語)

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監修: 頭痛専門医・前川 裕貴 / ズツ便りは情報提供を目的とし、診断・治療を行うものではありません。最終的な治療判断は主治医にご相談ください。