ひとことで言うと
トリプタンが合わない患者さんへのリメゲパントの効き始めを詳しく調べた試験の結果が出ました。
1研究のポイント
- 服用後1時間で「頭痛が楽になった」人がプラセボより約9%多かった。1時間という早さがポイント
- 「頭痛が完全になくなった」「普通に動ける」状態になるのは1.5時間から、「最もつらい症状(吐き気・光過敏・音過敏)がなくなる」のは2時間から差が出始めた
- 48時間後の時点では、頭痛消失がプラセボより約33%多く、日常生活への復帰もプラセボより約34%多かった。効果が長続きすることも確認できた
2患者の私たちにとって
この試験は、トリプタンを2種類以上試したけれど効かなかった・副作用で続けられなかった人を対象にしています。そうした方でもリメゲパント(日本名:ナルティーク)が1〜2時間という早さで症状を和らげ、効果が48時間持続することがわかりました。「トリプタンがダメだったから諦めている」という方は、次の受診時に主治医に選択肢として相談してみてください。
3頭痛専門医のひとこと
前川 裕貴(脳神経内科専門医・頭痛専門医)
「トリプタンが効かなかった人」というと、昔は正直打つ手が少なかった。でも今はゲパント系という別の仕組みの薬がある。ナルティークは日本でも急性期・予防の両方で使える薬なので、外来でも「トリプタン失敗歴あり」の方に案内しやすくなってきましたね。
4読むときの注意
この研究はあくまでトリプタンが不向きと判断された特定のグループが対象で、全員に当てはまるわけではありません。また、効果の出方には個人差があります。自己判断で薬を切り替えず、必ず医師に相談してください。
