ひとことで言うと
毎日の通知が途切れると、頭痛日記の記録率が約11%下がった。
1研究のポイント
- リマインダーが14日間届かなかった期間、1ユーザーあたりの記録数が14日間で10.2件→9.1件に減少(約11%ダウン)
- 記録するまでの遅れも1.90日→2.78日と約46%延び、「あとで書こう」が増えた
- アプリを使わなくなる離脱率も4.0%→5.2%に上昇(約32%増)。通知が復活すると3つともほぼ元に戻った
2患者の私たちにとって
「毎日の通知なんてうるさいだけ」と思いがちですが、この研究では通知が止まるだけで記録の質がはっきり落ちました。頭痛日記は治療の見直しに欠かせないツール。アプリの通知設定がオフになっていないか、一度スマホを確認してみてください。日記の活用法や記録の続け方は、主治医と一緒に考えると続けやすくなります。
3頭痛専門医のひとこと
前川 裕貴(脳神経内科専門医・頭痛専門医)
面白いのは「頭痛の頻度が少ない人ほど影響を受けやすかった」点。毎日症状がある人は自然と記録するけど、たまにしか頭痛がない人こそ通知がないと忘れちゃう、という話ですね。診察室でよく聞く「記録が途切れてて…」には、アプリ通知の見直しが答えかもしれません。
4読むときの注意
これは過去のデータを振り返った観察研究で、意図的に通知を止めた実験ではありません。「通知が記録を増やす」という因果関係を確定したものではなく、あくまで強い関連として捉えてください。対象はドイツのアプリユーザーのため、日本の状況とは異なる場合があります。
