ズツノート presents ・ 頭痛外来ガイド
頭痛ダイアリーの書き方
最終更新 2026年10月9日
「何を書けばいいのか分からない」「続かない」という方へ。頭痛専門医が診察で本当に使っている項目だけに絞った、頭痛ダイアリーの書き方です。
頭痛ダイアリー(頭痛日記)は、頭痛の診療でいちばん役に立つ道具です。ただ、「何を書けばいいのか」「どのくらい細かく書くのか」が分からず、続かない人も多いです。この記事では、頭痛専門医が診察で本当に見ている項目に絞って、書き方と続けるコツをまとめます。紙でもスマホでも、同じ考え方で書けます。
頭痛ダイアリーに書くこと(最低限の5つ)
全部を書こうとすると続きません。診察で使うのは、まずこの5つです。
| 項目 | 書き方の例 | 医師が見ていること |
|---|---|---|
| 頭痛があった日 | 日付に印をつけるだけでよい | 月に何日あるか。治療の方針を決める土台 |
| 痛みの強さ | 10段階か、軽い・中くらい・強いの3段階 | 生活に支障が出る頭痛がどれくらいあるか |
| 飲んだ薬と時刻 | 薬の名前と、飲んだ時間 | 月に何日飲んでいるか。飲みすぎによる頭痛の見極め |
| 薬が効いたか | 2時間後に「治った・半分・変わらない」 | 薬が合っているか、飲む時期が遅くないか |
| 休んだか | 学校や仕事を休んだ・早退した・行ったが支障あり | 頭痛の負担の大きさ。記憶より正確に伝わる |
余裕があれば、吐き気・光や音のつらさ・寝不足・天気・月経・食事などの「きっかけ」も足します。ただし、きっかけ探しは後からでもできます。まず「頭痛があった日」に印をつけることから始めてください。
紙とアプリ、どちらで書くか
紙の頭痛ダイアリーは、日本頭痛学会などが無料で配布しているものがあり、受診先でもらえることもあります。書く行為そのものが振り返りになるのは紙の良さです。
一方で、紙には弱点が3つあります。持っていくのを忘れる、集計を自分でしなければならない、主治医にその場で見せるしかないことです。診察室で「先月は何回でしたっけ」と指折り数える時間が、診療のかなりの部分を占めてしまいます。
アプリで記録すると、月の頭痛日数と薬を飲んだ日数が自動で集計され、グラフになります。かかりつけの医療機関と共有できるアプリなら、診察の前に医師が記録を見た状態で話を始められます。どちらで書いても構いませんが、続けやすく、医師に伝わりやすい方を選ぶのがコツです。
頭痛日誌アプリ「ズツノート」
頭痛があった日・薬・強さをタップで記録。月の頭痛日数と服薬日数が自動で集計され、かかりつけの医師の画面にそのまま届きます。
続けるコツ
- 頭痛がない日も「なし」と記録する。空欄だと、書き忘れなのか頭痛がなかったのか分からなくなります
- 書く時間を決める。寝る前の1分、など毎日同じタイミングに
- 完璧を目指さない。抜けた日があっても、翌日に思い出せる範囲で書けば十分です
- 1か月続いたら主治医に見せる。見せる相手がいると続きます
医師にはこう見せる
診察で伝わるのは、「この1か月で頭痛が◯日、薬を飲んだのが◯日、休んだのが◯日」という3つの数字です。紙なら、受診前にこの3つを数えてメモしておくと、診察の時間を治療の相談に使えます。アプリなら、画面を開くだけでこの数字が出ます。
月に10日以上薬を飲んでいる、学校や仕事を休むほどの頭痛が月に1回以上ある、という場合は、記録を持って頭痛外来やかかりつけ医に相談してください。受診の目安は頭痛外来を受診する目安にまとめています。
よくある質問
頭痛ダイアリーには最低限何を書けばいいですか?
頭痛があった日、痛みの強さ、飲んだ薬と時刻、薬が効いたか(2時間後)、学校や仕事を休んだか、の5つです。吐き気や天気・月経などのきっかけは余裕があれば足します。まず「頭痛があった日に印をつける」だけでも診察の役に立ちます。
頭痛ダイアリーは紙とアプリのどちらがいいですか?
どちらでも構いません。紙は書くこと自体が振り返りになりますが、持参を忘れる・集計を自分でする・その場で見せるしかない、という弱点があります。アプリは頭痛日数と服薬日数が自動で集計され、かかりつけの医師と共有できるものもあります。続けやすく、医師に伝わりやすい方を選んでください。
紙の頭痛ダイアリーはどこで手に入りますか?
日本頭痛学会などが無料で配布しているものがあり、頭痛外来やかかりつけ医でもらえることもあります。項目はこの記事の5つとほぼ同じなので、ノートや手帳に自分で書いても十分です。
どのくらい続ければ診察に役立ちますか?
まず1か月です。1か月分あれば、月の頭痛日数・薬を飲んだ日数・休んだ日数の3つの数字が出せます。この3つが、治療方針を決めるときに医師が最初に見る数字です。
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執筆・監修者
脳神経内科専門医・頭痛専門医。東京大学 脳神経内科で診療・研究に従事したのち、頭痛診療に専念。頭痛診療に欠かせない頭痛日誌が、いまだに紙での運用が多く、市販のアプリも使いにくいものばかりであることに課題を感じ、自ら頭痛日誌アプリ『ズツノート』を開発した。エンジニアとしても活動する“つくる頭痛専門医”として、診療と開発の両面から頭痛医療に取り組んでいる。
現在の所属:埼玉精神神経センター 頭痛専門外来 / 荏原ホームケアクリニック 頭痛センター長
開発した頭痛日誌アプリ「ズツノート」を見る頭痛は「我慢するもの」ではなく「付き合い方を整えるもの」です。自分に合った頭痛外来を見つけることが、その大切な第一歩になります。
