ズツノート presents ・ 頭痛外来ガイド
頭痛のある人の毎日の記録から分かったこと(ズツノート利用者の集計)
最終更新 2026年10月20日
頭痛のある人が毎日つけている記録には、どんな傾向が出ているのか。頭痛日誌アプリ「ズツノート」の利用者の記録から、前ぶれと症状、1か月の頭痛日数、始まる時間帯、生理と曜日の数字を集計しました(2026年10月19日時点・毎月更新)。
頭痛日誌アプリ「ズツノート」には、頭痛のある人が毎日の頭痛の有無、痛み始めた時間帯、前ぶれ、頭痛のときの症状、生理の日などを記録しています。このページでは、その記録を集計して分かったことを、頭痛専門医の立場でまとめました。数字はすべて2026年10月19日時点のもので、毎月はじめに新しい記録で集計し直しています。
このページの要点
- 頭痛日誌アプリ「ズツノート」の利用者865人の記録(2026年9〜10月)では、87%が頭痛の前に何らかの前ぶれを1回以上記録しており、頭痛の日の62%で前ぶれがありました。多かった前ぶれは首肩のこり(69%)と強い眠気・疲労(63%)でした。
- ズツノートの利用者900人の記録(2026年9〜10月)では、頭痛のときの症状として首肩のこりを1回以上記録した人が76%で最も多く、吐き気は48%、光がつらい(光過敏)は44%でした。
- ズツノートで1か月の8割以上の日を記録した利用者679人(2026年1〜9月)では、1か月の頭痛日数の中央値は10日で、30%が月15日以上でした。毎日記録する人は症状の重い人に偏りやすく、世の中全体の割合ではありません。
- ズツノートの利用者1,928人の頭痛の日41,089日(2026年2〜10月)では、頭痛が始まった時間帯は「起床〜午前」が38%で最も多く、「午後〜夕方」が31%でした。
- ズツノートで生理の日を記録した女性491人(2026年3〜10月)では、生理中の日の63%、それ以外の日の58%が頭痛の日でした。1人ずつ比べると、生理中の日のほうが頭痛の割合が高かった人は282人、低かった人は170人でした。
- ズツノートの利用者679人の記録では、頭痛の日の割合は曜日によってほとんど変わらず、どの曜日も41〜43%でした。
どんな人の、どんな記録を集計したのですか?
ズツノートの利用者が自分で毎日つけている頭痛の記録です。退会した人とテスト用のアカウントは除いています。医師の診断にもとづく数字ではなく、本人が「頭痛があった」「こういう症状があった」と記録したものです。
割合は、記録の多い人の影響が大きくなりすぎないように、まず1人ずつ割合を出し、それを全員で平均しました。たとえば「頭痛の日のうち前ぶれがあった割合」は、1人ひとりの割合の平均です。集計に入れた人の条件と期間は、節ごとに書いています。期間は集計した日から数えた直近の期間で、毎月入れ替わります。
ズツノートは頭痛に悩んで記録している人が使うアプリです。ここに出てくる数字は、頭痛のある人の中でも、毎日記録をつけている人たちの姿で、日本の頭痛のある人全体の割合ではありません。
頭痛の前に、前ぶれを感じる人はどのくらいいますか?
前ぶれを記録した865人のうち86.5%が、頭痛の前に何らかの前ぶれを1回以上記録していました。頭痛の日のうち前ぶれがあった日は、平均で61.8%でした。
| 前ぶれ | 1回でも記録した人の割合 |
|---|---|
| 何かしらの前ぶれ | 86.5% |
| 首肩のこり | 69.4% |
| 強い眠気・疲労 | 63.4% |
| 集中しにくい | 32.8% |
| あくび | 32.6% |
| 気分の変化 | 23.6% |
| 甘い物が欲しい | 21.0% |
集計期間は2026年9月19日〜10月19日、前ぶれの欄を記録した頭痛の日が3日以上ある865人、頭痛の日7,071日です。ここでいう前ぶれは、片頭痛の「予兆期」にあたる症状で、目の前にギザギザの光が見えるなどの「前兆」とは別のものです。前ぶれと前兆の違いは片頭痛とはにまとめています。
この数字は、頭痛の日に「その前にこういう感じがあった」と振り返って記録したものです。前ぶれのある日に必ず頭痛が来るかどうかを調べたものではなく、前ぶれから次の頭痛を予測できることを示すものでもありません。
頭痛のときには、どんな症状が多いですか?
頭痛のときの症状を記録した900人で最も多かったのは首肩のこりで、76.0%が1回以上記録し、頭痛の日の48.2%に出ていました。
| 症状 | 1回でも記録した人の割合 | 頭痛の日のうちの割合 |
|---|---|---|
| 首肩のこり | 76.0% | 48.2% |
| 吐き気 | 48.0% | 16.1% |
| 光がつらい(光過敏) | 43.6% | 19.5% |
| めまい | 29.9% | 10.3% |
| 音がつらい(音過敏) | 23.4% | 8.9% |
| においがつらい(におい過敏) | 19.0% | 6.3% |
| 嘔吐 | 7.1% | 1.4% |
集計期間は2026年9月19日〜10月19日、症状の欄を記録した頭痛の日が3日以上ある900人、頭痛の日7,320日です。吐き気を1回でも記録した人は48.0%いましたが、頭痛の日全体で見ると吐き気があったのは16.1%でした。同じ人でも、吐き気のある頭痛とない頭痛があることが分かります。
1か月に頭痛のある日は何日くらいですか?
1か月の8割以上の日を記録した679人では、1か月の頭痛日数の中央値は10日、平均は11.7日でした。
| 1か月の頭痛日数 | 人の割合 |
|---|---|
| 0日 | 1.9% |
| 1〜3日 | 9.9% |
| 4〜7日 | 22.4% |
| 8〜14日 | 36.2% |
| 15日以上 | 29.6% |
男女別では、女性597人の中央値が11日で月15日以上が30.5%、男性81人の中央値が8日で月15日以上が23.5%でした(性別の登録がない1人は男女別から除いています)。
集計したのは2026年1〜9月のうち、その月の8割以上の日を記録した月で、1人につき最も新しい1か月だけを使いました。毎日欠かさず記録する人は、頭痛の多い人、症状の重い人に偏りやすいので、この分布は頭痛のある人全体の割合ではありません。月の頭痛日数が多いか少ないか、治療が必要かどうかの目安として使うものでもありません。頭痛日数の数え方と記録のつけ方は頭痛ダイアリーの書き方にまとめています。
頭痛日誌アプリ「ズツノート」
ズツノートでは、頭痛のあった日・時間帯・前ぶれ・症状・生理の日をタップで記録できます。1か月の頭痛日数が自動で集計され、主治医にもそのまま見せられます。
頭痛は何時ごろに始まることが多いですか?
1,928人の頭痛の日41,089日では、頭痛が始まった時間帯は「起床〜午前」が38.1%で最も多くなっていました。
| 頭痛が始まった時間帯 | 頭痛の日のうちの割合 |
|---|---|
| 起床〜午前 | 38.1% |
| 午前〜昼 | 21.5% |
| 午後〜夕方 | 30.8% |
| 夜間 | 9.6% |
集計期間は2026年2月3日〜10月19日、時間帯を記録した頭痛の日が5日以上ある1,928人です。1日に複数の時間帯を選んだ日は、いちばん早い時間帯を「始まった時間帯」としました。一方、痛みがあった時間帯として選ばれた割合(複数選択を含む)で見ると、「午後〜夕方」が52.2%で最も多くなりました。始まったあとも痛みが続いた日は、続いた時間帯にも数えられています。
「起床〜午前」には、起きたときにはもう痛かった日も含まれます。また、4つの時間帯は長さが同じではないので、この表は1時間あたりの起こりやすさを比べたものではありません。
生理中の日は、頭痛のある日が多いですか?
生理の日を記録した女性491人では、生理中の日の62.7%、それ以外の日の58.2%が頭痛の日でした。
| 日の種類 | 頭痛の日の割合 |
|---|---|
| 生理中の日 | 62.7% |
| それ以外の日 | 58.2% |
1人ずつ比べると、生理中の日のほうが頭痛の割合が高かった人が282人、低かった人が170人、同じだった人が39人でした。生理の時期に頭痛が増える人がいる一方で、そうでない人も少なくないことが分かります。
集計期間は2026年3月20日〜10月19日、生理中の日を3日以上、それ以外の日を10日以上記録した女性491人です。「それ以外の日」には生理の前の日も含まれます。生理の始まる前に頭痛が出やすい人では、その分だけ「それ以外の日」の割合も高くなっています。生理と片頭痛の関係、記録で確かめる方法は生理(月経)と片頭痛にまとめています。
頭痛は月曜日や週末に多いですか?
679人の記録では、頭痛の日の割合は曜日によってほとんど変わらず、最も低い月曜日が41.3%、最も高い木曜日が42.6%でした。
| 曜日 | 頭痛の日の割合 |
|---|---|
| 月曜日 | 41.3% |
| 火曜日 | 41.7% |
| 水曜日 | 41.6% |
| 木曜日 | 42.6% |
| 金曜日 | 42.5% |
| 土曜日 | 41.8% |
| 日曜日 | 41.9% |
集計したのは2026年1〜9月のうち、その月の8割以上の日を記録した月で、7つの曜日すべてに記録がある679人です。曜日ごとに1人ずつ頭痛の日の割合を出し、平均しました。集団で見たときに曜日の差がほとんどなかったという結果で、1人ひとりの中で曜日の傾向があるかどうかは別の話です。
この数字を引用するときは
記事・資料・発表などでこのページの数字を使うときは、次のように出典を書いてください。数字は2026年10月19日時点の集計で、毎月はじめに新しい記録で集計し直し、このページを更新しています。
ズツノート(株式会社 Iris Wellness)「頭痛のある人の毎日の記録から分かったこと」2026年10月、https://zutsu-note.com/guide/zutsunote-headache-data
引用するときは、頭痛日誌アプリの利用者が自分で記録した数字であること、診断にもとづく数字ではないこと、日本の頭痛のある人全体の割合ではないことを、あわせて書いてもらえると誤解が起きにくくなります。集計の詳しい条件についての問い合わせは、[email protected] までお送りください。
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よくある質問
頭痛の前に前ぶれを感じる人はどのくらいいますか?
頭痛日誌アプリ「ズツノート」の利用者865人の記録(2026年9〜10月)では、86.5%が頭痛の前に何らかの前ぶれを1回以上記録しており、頭痛の日の61.8%で前ぶれがありました。多かったのは首肩のこり(69.4%)、強い眠気・疲労(63.4%)、集中しにくい(32.8%)、あくび(32.6%)でした。頭痛の日に振り返って記録したもので、前ぶれから次の頭痛を予測できることを示すものではありません。
頭痛のときに多い症状は何ですか?
ズツノートの利用者900人の記録(2026年9〜10月)では、頭痛のときの症状を1回でも記録した人の割合は、首肩のこり76.0%、吐き気48.0%、光がつらい43.6%、めまい29.9%、音がつらい23.4%、においがつらい19.0%、嘔吐7.1%でした。頭痛の日のうち吐き気があったのは16.1%で、同じ人でも吐き気のある頭痛とない頭痛があります。
頭痛のある人は1か月に何日くらい頭痛がありますか?
ズツノートで1か月の8割以上の日を記録した利用者679人(2026年1〜9月)では、1か月の頭痛日数の中央値は10日、平均は11.7日で、29.6%が月15日以上でした。毎日記録する人は症状の重い人に偏りやすいので、頭痛のある人全体の割合ではありません。
頭痛は何時ごろに始まることが多いですか?
ズツノートの利用者1,928人の頭痛の日41,089日(2026年2〜10月)では、頭痛が始まった時間帯は起床〜午前が38.1%で最も多くなっていました(起床〜午前38.1%、午前〜昼21.5%、午後〜夕方30.8%、夜間9.6%)。起床〜午前には、起きたときにはもう痛かった日も含まれます。時間帯の長さは同じではないので、1時間あたりの比較ではありません。
生理中は頭痛の日が多いですか?
ズツノートで生理の日を記録した女性491人(2026年3〜10月)では、生理中の日の62.7%、それ以外の日の58.2%が頭痛の日でした。1人ずつ比べると、生理中の日のほうが頭痛の割合が高かった人は282人、低かった人は170人でした。それ以外の日には生理の前の日も含まれます。
この数字を引用するときの出典はどう書けばいいですか?
「ズツノート(株式会社 Iris Wellness)「頭痛のある人の毎日の記録から分かったこと」2026年10月」とページのURLを書いてください。数字は毎月はじめに新しい記録で集計し直しています。頭痛日誌アプリの利用者が自分で記録した数字で、診断にもとづく数字ではないこと、日本の頭痛のある人全体の割合ではないことも添えてもらえると誤解が起きにくくなります。
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執筆・監修者
脳神経内科専門医・頭痛専門医。東京大学 脳神経内科で診療・研究に従事したのち、頭痛診療に専念。頭痛診療に欠かせない頭痛日誌が、いまだに紙での運用が多く、市販のアプリも使いにくいものばかりであることに課題を感じ、自ら頭痛日誌アプリ『ズツノート』を開発した。エンジニアとしても活動する“つくる頭痛専門医”として、診療と開発の両面から頭痛医療に取り組んでいる。
現在の所属:埼玉精神神経センター 頭痛専門外来 / 荏原ホームケアクリニック 頭痛センター長
開発した頭痛日誌アプリ「ズツノート」を見る頭痛は「我慢するもの」ではなく「付き合い方を整えるもの」です。自分に合った頭痛外来を見つけることが、その大切な第一歩になります。
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